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  • KIMIÉ

母の旅立ち


年末に母が93歳で亡くなりました。


6時過ぎ母の部屋にまいりますと深い


眠りに落ちている様子でした。


夜に装着していた人工呼吸器を前夜


は嫌がり外して休んだのですが顔を


触ると冷たいので全身を触ってみま


した。体は温かでした。そうしてい


るうちに口を開いたので安堵し部屋


に戻りました。それから一時間程し


て姉の呼ぶ声で急いで階下に駆け下


りると心臓が動いていない様子だっ


たので急いで医者を呼んだのです。


そのときも体は温かいままでした。


この朝は私はいつものナレーション


の録音でスタジオに出かけました。



ちょうど一年の闘病でした。


一昨年の師走に大動脈解離で運ばれ


ステント手術に成功しましたが、合


併症で脳梗塞を併発して左半身が不


自由となり、リハビリをして3月に


家に戻り自宅介護が始まりました。


夏には誤嚥性肺炎で二週間入院しま


した。それでも家族四人で楽しい時


間を過ごしました。姉の献身は本当


に立派でした。私は朝食係でした。




嚥下障害のお食事


基本:ミキサーで十分に撹拌した後


必要に応じて裏ごしをします。濃度


調節が最も肝心です。

アスパラとカジキマグロのクリーム仕立て カボチャのスープ

蜂の子と大根の煮込み 生ローヤルゼリー入り杏仁豆腐 粥

鯛とキャベツ,人参,蓮根,玉葱,トマトの煮物 マッシュポテト添え オレンジジュースのジュレ

夏頃には母に何が食べたいと聞くと


お肉が食べたいというので、私はぺ


スクタリアンなのですがビーフを買


ってコンソメスープのジュレを作り


もう、食欲はなくなっていましたが


美味しいと言ってくださって嬉しか


ったです。


アイスクリームのホイップクリームがけ 海老天丼 ブロッコリーのポタージュ

栄養をつけてもらうのに生ローヤル


ゼリーを毎食混ぜ、大市のスッポン


も思い出しスープを調理しました。


冬が近づくと何も食べない日が二日


続き、毎日点滴をするようになりま


した。車椅子にも座れなくなり散歩


に出ることもできなくなりました。


魚のスープサフラン風味 マッシュポテト リンゴのジュレ

それまでは脱ぎ着し易い小粋な服も


縫わせて貰いました。こんなときだ


からこそ、楽しみがなくてはと思っ


たのです。新調した服で整え、


ヘルパーさんたちに母を褒めてもら


わなくてはと思いました。


カジキマグロとズッキーニのクリーム仕立て 生ローヤルゼリー入りヨーグルト

さつま芋のポタージュ ほうれん草の黒胡麻和え 粥 梅干つゆ添え

ターメリック粥 茶碗蒸し 温かいビシソワーズ

銀ダラの味醂漬け プリンとバナナジュース  おこげ粥

鮭のトマト煮込み 柿ジュレ 平飼い卵プリン

生ローヤルゼリー入り杏仁豆腐に葡萄ジュースのジュレ たらこスパゲッティのクリーム和え

カニのポタージュ サワークリーム添え   ヨーグルトとキューウィのジュレ

みかんジュレ(蜂蜜,生ローヤルゼリー入り)   海老ピラフ(卵,パセリ,玉ねぎ,ニンニク,サヤエンドウ) 椀物(白子,人参,柚子,じゃがいも,ねぎ)

ひとりのヘルパーさんが、今まで母


から聞いたことのない歌を引き出し


てくださいました。夜の大工さん、


という歌で調べてみると筝の子供用


練習曲でした。


母が三越劇場で箏を弾いている写真


どこかにある筈ですが、私達姉妹も


幼い頃には「さくら変奏曲」を教わ


りました。









晩秋のこと、知人の美智子先生にお


越し願い、母の枕元で演奏をしてい


ただきました。



母 歌江は、大正14年大井町で生まれ


ました。兄が5歳で他界したので独り


子の母が眞行寺家を継ぎました。亡


くした息子の弔いに両親が始めた信


仰を継承し、何十年も365日 一日も


休むことなく奉仕活動に従事しまし


た。ですので私が物心ついた頃には


母は日中は家にいませんでした。代


わりに祖母が家を仕切りました。


90を超えるまで、自分のことは一切


顧みず人様のお役に立ちたいという


信念で歩んだ生涯でした。



納めの式の火葬炉の前で母の旅立ち


が浄福なものたちの幸福のうちへと


招かれるものであることを願い、


「お母さん、行ってらっしゃい」と


声がけしお題目を三遍唱えました。



骨揚げの時間がまいりますと、母の


骨がそのままに並んでいて、動いて


はいなかったので熱さを感じはしな


かったのだと心弛びました。頭蓋骨


の内側が、薄赤紫の何とも言い難い


美しい色をしていました。納棺で顔


の周りを彩った赤紫の蘭の燃焼が、


骨に移り染み込んだのですと、係の


方から伺いました。


亡くなる一年前の初夏の庭で

今日は初めての月命日。


こうして日々は刻々と過ぎて行くの


でしょう。今、母の部屋はお花で、


いっぱいです。節分には納骨です。


これは誰もの身の上に起こる事なの


で致し方ありません。


これまで本当にありがとうとござい


ました。これからは残った者たちの


心の中に永遠に生きてください。


何億光年も前に発された光が私たち


の夜空に届いて瞬くようにお母様の


心の光も常しえの祈りであることを


胸に納め仰いでまいります。君枝拝


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